Ollamaの料金体系が変わった。それでも旧Proは残すことにした

この記事の概要
Ollamaの料金体系が変わりました。
新しいProは月20ドル。ここは今までと同じです。ただし、中身は「5時間ごと・週ごとの利用制限があるプラン」から、「毎月60ドル分の利用クレジットが付くプラン」へ変わりました。
既存ユーザーは旧プランをそのまま使えます。請求画面から新プランへ移ることもできます。
その説明を読んで、私はいったん何もせず画面を閉じました。
新Proが悪そうだったからではありません。むしろ分かりやすくなっています。それでも、今の私には旧Proを手放す理由がありませんでした。
同じ月20ドルでも、仕組みはかなり違う
| 旧Pro | 新Pro | |
|---|---|---|
| 月額 | $20 | $20(年払いは$200) |
| 利用量の数え方 | 5時間ごと・週ごとの上限 | トークン単価で計算 |
| 月に含まれる量 | 具体的な金額は非公開 | $60分の利用クレジット |
| 使い切った後 | リセットを待つ | 追加の利用残高があれば同じ単価で続行 |
| 単価 | 非公開 | モデルごとに公開 |
旧Proでは、上限に当たるまで実際にどれくらい使えるのか分かりませんでした。新Proなら、リクエストごとの料金まで確認できます。5時間枠と週次枠もありません。
「transparent pricing」という名前どおり、透明性では新プランのほうが上です。月20ドルで60ドル分使えるのも、数字だけ見ればかなり大きい。
一方、旧Proは不透明な代わりに単純でした。上限に当たったら待つ。請求は月20ドルのままです。
私は、この単純さを気に入っています。
Claude Codeで使うと、トークン数を読みにくい
私は以前の記事で書いたように、Ollama CloudのモデルをClaude Codeから使っています。今は主に glm-5.3:cloud です。
普通のチャットなら、質問して答えが返れば終わります。Claude Codeでは、そうはいきません。
ファイルを読み、コマンドを実行し、その結果を読んで修正する。テストに失敗すれば、もう一度ファイルとログを読む。一つの作業の中で、この往復が何度も続きます。
長いコンテキストを抱えたまま作業するので、本人が入力した文章より、裏側で再送される情報のほうがずっと多いこともあります。作業を始める前に「これは何トークンで終わる」と見積もるのは、私には無理です。
以前 glm-5.3-flash を試したときも、単発の質問では速くて使いやすかったのに、実際のファイル編集へ入ると想像以上にターンが増えました。チャットで少し触った印象だけでは、エージェントでの消費量は分かりません。
60ドル分でどこまで使えるのか
GLM-5.3の単価は、100万トークンあたり次の金額です。
| 100万トークンあたり | |
|---|---|
| 入力 | $1.40 |
| キャッシュ済み入力 | $0.26 |
| 出力 | $4.40 |
単純計算すると、60ドル分は通常の入力だけなら約4,290万トークン、出力だけなら約1,360万トークンです。実際には入力、キャッシュ済み入力、出力が混ざるので、この間のどこかになります。
ここまで計算してみても、私の一か月分が60ドル以内に収まるかは分かりません。プロンプトキャッシュがどれくらい効くかでも変わりますし、重い作業を何回頼むかでも変わります。
だから「Claude Codeならすぐ60ドルを使い切る」とまでは言えません。意外と余るかもしれない。
ただ、まだ困っていない旧プランを手放して、それを確かめる必要もありません。
上限に困るまでは旧Proでいい
旧Proにも弱点はあります。作業の途中で上限に当たれば、リセットまで待たされます。締め切り前や、複数のエージェントを動かしたいときには、新Proのほうが使いやすいはずです。
でも今のところ、私は旧Proの制限に困り果てているわけではありません。止まったら別のモデルを使うか、時間を置けば済みます。それより、どれだけ使っても月の支出が変わらないほうが気楽です。
コーディング中に利用残高が気になり始めると、「この調査までGLM-5.3に頼むか」「もう少し安いモデルへ替えるか」という別の判断が増えます。私はAIを使うたびに、小さな料金会議を開きたくありません。
新Proへ移るのは、旧Proの上限で作業が止まることのほうが、料金を気にすることより面倒になったときでいい。今はそう考えています。
既得権益は、なくなるまで使う
新しい料金体系は改悪だ、と言いたいわけではありません。
使った量と料金が見え、必要なら追加して作業を続けられる。待ち時間をなくしたい人には、明らかに新Proのほうが合っています。Ollama側にとっても、巨大化するモデルを月20ドルの定額だけで提供し続けるのは難しいのでしょう。
ただし、既存ユーザーには旧プランを残す選択肢があります。いつまで維持されるかは、公式には書かれていません。
「既得権益」と呼ぶほど大げさな話ではないのですが、料金画面に残された古い契約は、まさにそれらしく見えます。少し居心地は悪い。でも、わざわざ自分から返すほどでもない。
というわけで、私は旧Proのままにします。
上限が本当に邪魔になったら、そのとき改めて新Proを検討します。それまでは、月20ドルの安心を使わせてもらうつもりです。
※2026年9月2日時点の情報です。料金や移行条件は変わる可能性があります。